通信制大学では大学卒業資格を取得できないと思われている理由
通信制大学であっても、一般的な通学スタイルをとる学校と同様、大学卒業資格を取得できます。通信制大学は1947年に学校教育法により制度化され、1950年には正規の大学教育課程として文部科学省により認可されているからです。ですが、通信制大学で取得できる卒業資格について、勘違いしている人もいるようです。入学試験がなく、通学しなくても卒業できることが影響していると考えられます。また、通信制大学では、さまざまな人に向けた再学習機会を提供していたり、生涯学習に資する学びの場を設けていることも関係しています。 通学タイプの大学とは異なりますが、通信制大学を卒業するためには、受け身ではなく自ら学ぶ姿勢が大切です。学ぶ意欲が必要になる点は、通信制大学の方が厳しいといえます。

通信制大学で大学卒業資格を目指すうえでの注意点
通信制大学では大学卒業資格を得られますが、卒業資格を得るうえで注意点があります。大学卒業資格を得るには、正科生となる必要があるということです。通信制大学では、幅広い学びの目的に対応した学習スタイルを持っており、受講の種類が多様化しています。そのため、入学資格が、正科生・聴講生・科目別履修生・特修生の4つに分類されます。そのうち「正科生」は、正規の大学課程を学ぶコースとなり、卒業した際に大学卒業資格を取得できます。
費用を抑えつつ時間の自由を確保しながら、同時に学歴、つまり大学卒業資格を得たいと考えている方は多数いるに違いありません。高校や専門学校の卒業資格よりも、大卒の方が給料が高めであることが多いからです。学習の中身はもちろんですが、学歴を意識して通信制大学で学ぼうと思っている方は、正科生になるようおすすめします。
学費を抑えたい人や自分のペースで学習したい場合は、教育免許を通信で取得しましょう。科目によってはインターネット上でスクーリングや試験を受けられるため、登校回数も抑えることができます。